はじめての「アジリティー・ドッグ競技会」(1)
いよいよ、はじめての「アジリティー・ドッグ競技」
緊張しますよね。
でも、緊張するのは人間だけではありません。
犬は人間より、もっともっと緊張しているはずです!
犬は「ハンドラ-」を頼りにして、周りに意識を向けています。
「ハンドラ-」がリラックスしていなければ、犬も緊張を解くことができません。
結果、存分に普段のトレーニングの成果を発揮できないのです。
これは競技会などの公式の場で、度々目にする光景です。
次に何をやるべきか、どんな動作をすればいいのか、犬はちゃんと解っている。
「ハンドラ-」もどんな指示を出すべきか、頭ではきちんと解っているのです。
それなのに「ハンドラ-」が上がってしまい、的確な指示を犬に示すことができなかった。
犬も釣られて、ウロウロと「障害物」の周りを彷徨うだけ。
結果は散々で予選落ち・・・。
だって仕方がなかったのです。
会場には、多くの人の目や犬の声。
いつもの「パートナー」の犬と、マンツー・マンでトレーニングするのとは違うのですから・・・。
確かにそうですね、痛いほど分かります!
でも、そんな風に言い訳しても後の祭り。
結果は変わらないのです。
はじめての「アジリティー・ドッグ競技会」(2)
あんなにトレーニングを重ねて、いっぱい頑張ったのに結果はさんざん・・・。
「競技会」なんて、もう2度とごめんだよ。
そうならないためにも、トレーニングを妥協することはもちろん、1度や2度の失敗で諦めてはいけません!
すぐに賞が取れるほど、「競技会」は簡単ではないのです。
デビューしたての「競技会」は、賞を狙うためというよりも、顔出しのつもり、下見または見学のつもりで挑みましょう。
「パートナー」と上位に食い込むのは、それからです。
そのために、トレーニングをする場所を選びましょう。
「練習さえ、いつでも本番!」という意気込みで、魅せる競技を心がけるのです。
それも、なるべく人目のある場所で。
もちろん他人の迷惑にならないように、気配りするのは常識ですが・・・。
なるべく多くの人、多くの犬がいる場所に出かける機会を増やし、交流し、犬も自分も「見られる」ことに慣れておきましょう。
またトレーニングの方法も、1つに限定してパターン化せずに、あらゆる方法、やり方、道具で練習を積むことをおススメします。
例えば、犬は通常、自分の左側に付けて待機させることが定番ですが、主催する団体によっては、右側に犬を付けることを義務付ける団体もあります。
「アジリティー・ドッグ競技会」に参加するつもりがあるなら、犬も人もどんな条件を与えられても決して動じない、強い精神力を養う必要があるのです。