「パートナー」と「ハンドラー」の関係(1)

ここでは「パートナー(犬)」と「ハンドラー(人)」の関係についてお話します。

まず知っておいて欲しいのが、「アジリティー・ドッグ競技会」初心者、一般コースの概要です。

例として、長さ約140m、制限タイム、105秒のコースを紹介します。

このコースの中に、「ハードル」「トンネル」「Aフレーム」など、クリアするべき「障害物」の数は15個~16個ほどあります。

定められた制限時間の中で全ての障害をクリアしていかなければならないため、のんびりしている暇はありません。

コースは線や矢印、カラーコンなどで区別してはいるものの、1つ1つの「障害物」が近接していて、見た目はごちゃごちゃです。

「ハンドラ-」の的確な指示がなければ「パートナー」の犬はきっと、混乱して立ち往生してしまうでしょう。

まずは「ハンドラー」が堂々と振る舞い、犬を安心させてあげてください。

そして、ゆったりとコースを見渡しましょう。

ランダムに置かれた「障害物」、その見た目に騙されてはいけません。

人工的に作られたコースには、必ず落とし穴や、逃げ道が用意されているはずです。

もし自分がコースを作るとしたら、どう作るか・・・?

犬と自分が軽快に走っている姿をシミュレーションしてみれば、おのずと進むべきコースが見えてくるはずです。

「パートナー」と「ハンドラー」の関係(2)

ここで「アジリティー・ドッグ競技会」の要として重要になってくるのが、「パートナー」と「ハンドラー」の関係です。

犬は慣れない場所、初めての土地で不安になり、すっかりと落ち着きをなくしています。

ここで頼りになる「ハンドラー」までドギマギしていたら、競技に参加するどころか犬は、縮みあがり、その場にいることにすら怯え始めるでしょう。

大事なのは「パートナー」である犬を決して不安にさせないことです。

どんなにトレーニングで鍛えた犬も、頼りにしている「ハンドラ-」の姿が見えないと不安になります。

コースを疾走しているさなか、姿の見えない「ハンドラー」に犬が不安を覚え、確認しようと振り向いた隙に、犬の疾走スピードは格段に遅くなります。

おのずとロスが出て、制限時間に間に合わなくなる可能性も否めません。

犬が走るスピードを落とさないようにするためにも「ハンドラ-」は犬の行く先に素早く回り込み、的確な指示を出す必要があるのです。

競技会に出る際は犬のみならず、「ハンドラ-」の体力や俊敏な行動も大きく関わることを頭に記憶してください。

このページの先頭へ