信頼関係の確立
飼い主との信頼関係がしっかりと確立出来ている犬は、飼い主を信頼し、常に飼い主の存在を近くに感じていたいと思うものです。
この《信頼関係》は、犬と飼い主との《対話》の中で作り上げていってください。
本や教科書はミスのない、そつなくこなせる素晴らしい技術を教えてくれます。
しかし、実際に犬と対面してみると、本や教科書に書いてある通り、キレイに割り切れることの方が少ないはずです。
犬にも人と同じ心があり、感情があります。
当然、いきなり初めてのことをやるには、恐怖心や抵抗する気持ちがあります。
その感情を頭ごなしに叱り、「やれ」と言われたら戸惑わないはずがありません。
これは、せっかく出来始めた《信頼関係》の芽を摘んでしまう、大きな引き金になります。
本や教科書で知識を詰め込み、頭でイメージすることと、血の通う、生きた生体を目の前にし、実践しようとするのとでは、感覚がまるで違います。
現実はもっと、苦くて泥臭くて、感情を揺さぶられるものなのです・・・。