「アジリティー・ドッグ」向きの犬種

「アジリティー・ドッグ」向きの犬種というのは、実は存在しません。

個体の体つきや性格、性質によって、動作や頭脳など、動きやすい、動きにくいはありますが、犬種そのものに向き不向きはないのです。

とはいえ、決められた時間、決められた課題を跳んだり走ったりしながら、なおかつ「ハンドラ-」の指示にも忠実に従う《注意力》と《体力》があることは大前提です。

よく「ミックス犬(雑種)は頭が悪い、物覚えが悪いから、しつけやトレーニングには向かない!」という人がいますが、それこそ偏見以外の何ものでもありません。

犬の種類は、正式に認められていないものまで含めると、実に500を超えるほどの種類があると言われています。

「血統種」と呼ばれる犬種は、体つきや毛並みの美しさが賞されたもの。
また、雌の出産が困難で、子孫が存続しにくい「珍種」などがもてはやされて選別されるものが主流です。

ただ、「ミックス犬」と呼ばれる犬は産まれる子犬の頭数が多く、ありふれているため「血統種」に認定するほどの希少性がないだけ。
そこに、頭の出来や性格の良し悪しは関与しません!

一般的に、仔犬の頃は「ミックス犬」の方が可愛らしいと言われます。

それぞれの美点に特化して研究を重ね、人間が創り上げた生命の「いいとこどり」なのですから、当然といえば当然かもしれません。

さらに「血統種」より「ミックス犬」の方が賢い場合があるのですから侮れません(笑)
偏見にとらわれないでください。
差別はなしです!

触れ合ってみれば、分かりますよね?
「血統種」も「ミックス犬」も、その素直さ、可愛さに変わりはないのです。

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