「アジリティー・ドッグ」の神髄

「アジリティー・ドッグ」とは、人が犬の行動を予測、制御し、犬を上手く先導して課題をクリアさせる競技であり、さらには制限時間内に、全ての課題を無駄なく、確実にクリアさせることが条件に挙げられます。

遊びの「運動会」なら、おやつを宝物に見立てて行う「宝探しゲーム」や、直線のコースを飼い主めがけて一目散に突っ走り、飼い主の胸へダイブする「50m走」など。

犬が心からリラックスして遊びを楽しみ、飼い主も笑顔になれるなら、それでOK!

気分が乗らない日はやらない、失敗しても大丈夫。
「運動会」の目的は「犬と飼い主とのスキンシップ」と捉えましょう。

しかし、本気で「アジリティー・ドッグ」に取り組もうと思ったら、単なる遊びの「運動会」では済みません。

腰を据えて「アジリティー・ドッグ」に取り組んでいる人たちにしてみれば、たかが「運動会」されど「運動会」

まさに「人と犬」、もっと突っ込めば、「人と人」、「犬と犬」の、意地とプライドがぶつかり合う「本気のスポーツ」なのです。

人が犬の心や感情を確実に把握し、コントロールするには、厳しいトレーニングはもちろん、日頃からなる、両者の信頼関係が築かれている必要があります。

そのためには、今まで犬にとって、優しく甘やかせてくれていた「大好きなパパやママ」の顔を脱ぎ捨てなければなりません。

良い意味で犬をおだてて騙し、やる気スイッチを押すことも必要、ときには厳しく叱り、甘え過ぎないように犬をコントロールすることも必要なことです。

飼い主は「ハンドラ-」という立場に、犬は「パートナー」という役割を担い、互いに1つの目標に向かい、走り続けるための《信頼関係》を作らなければならないのです。

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