シーソー

高さ、約60cm~約70cm、幅、約30cm~約40cm、全長、約350cm~約430cm(内「コンタクト・ゾーン」は、約90cmほど)の「シーソー」型「障害物」です。

この「障害物」の難しいところは、上りはじめは「Aフレーム」のように勾配を上るのですが、真ん中までくると「シーソー」が可動します。この仕掛けに犬は驚くのです!

ただでさえ狭い板の上。恐る恐る上り、頂上までたどり着いて、いよいよ緊張の下り坂・・・と気を引き締めた瞬間!「ギギ・・ギギギ・・」嫌な音を立てて足元が揺らぐのです。

これには犬でなくとも、驚きますよね(苦笑)

なにしろ想像もしていない事態ですから、驚くなという方が無理なことかもしれません。

この「障害物」の対処方は、《動くこと》と《音がすること》をまず犬に確認させます。

基本的に、大きな音を犬は嫌います。
音がする時点で、犬は警戒し、怖がります。

《動くこと》や《音がすること》に犬が慣れてきたら、そこで初めて犬を「シーソー」の端に乗せます。
くれぐれも無理強いはしないようにしてください!

ここでこじらせると犬は、この「障害物」を見るだけで拒否反応を起こし、今後のトレーニングは断念せざるを得ません。

犬の反応を見ながら少しずつ慣らし、《怖がらなくて大丈夫なもの》と、犬に教えてあげましょう。

犬が「シーソー」に慣れて、歩けるようになってはじめて、トレーニング開始です。

最初のうちは慎重に「シーソー」を渡ろうとする犬も、慣れてくると早くこの種目を終わらせようと、足早になりがちです。

しかし、ここでは犬を早足で歩かせる必要はありません。

急ぎ過ぎて、足を踏み外したりしたら、元も子もないのです!

急ぎたがる犬をゆっくりと歩かせるためには「スロー!」と声を掛けながら犬を誘導する、犬の目の前に手をかざしてスピードをセーブする、などの方法が有効です。

さらに、犬が真ん中まで来たら「マテ!」と声を掛け、その場で犬を待たせます。

本来であれば、犬が自分で体重をかけて「シーソー」を可動させ、クリアしていく種目ですが、トレーニング途中などの不慣れな犬には、手助けが必要です。

真ん中まできた犬が落ちないように、体を支えながら「シーソー」を持ち上げます。
次に犬が歩いてきた反対側、進行方向へ「シーソー」を傾けます。

完全に地面に「シーソー」が着地したら、「Aフレーム」の要領で、犬を下らせます。

「ゴール」の「コンタクト・ゾーン」に、犬の足を確実に接触させることにも注意してください。

コツさえ分かればすぐに覚えられますし、一度成功すれば犬も怖がらずにチャレンジできる種目です。

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