トンネル
この「障害物」は、長さ全長、約300cm~約350cmほど。
「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」に分かれます。
犬は心理的に、暗く狭い場所や自分の体をすっぽりと覆い隠せる穴のような場所を好みますが「トンネル」のように、視界が遮られ、先の見えない空間に恐怖を覚える動物です。
中には面白がって、果敢に挑む犬もいますが、多くの犬は、この「トンネル」を嫌がり、トレーニングでは困難を極めます。
しかし、犬の好奇心を上手くくすぐって成功させることができれば、次からのトレーニングでは意外にスムーズに取り組もうとします。
最初から「ソフトタイプ」でトレーニングを行って、犬に苦手意識を持たせるよりは、始めのうちは短めの「ハードタイプ」から始め、徐々に「ソフトタイプ」に挑戦させる方がいいでしょう。
やり方としては、犬を「トンネル」の入り口で待たせておいて、出口から「ハンドラ-」が「トンネル」を覗きこんで犬を呼びます。
最初は不安に感じる犬も「ハンドラ-」の顔が見えると喜んで走り出します。
簡単ですよね?
しかし、この「障害物」の難しさはココからです。
クリアしなければならない「トンネル」は、直線とは限らないのです・・・。
「L字」あり「U字」あり「S字」まで(汗)、いかにして犬の恐怖心を和らげ、好奇心を煽り、犬を誘導できるか。
まさに「ハンドラ-」の腕の見せ所なのです!
無事に「トンネル」を抜け出したら、思い切り犬を褒めてあげましょう。
怖い思いをしながら頑張った犬に「ご褒美」がないのは、可愛そうですよね。