「呼び戻し」の大切さ(1)
いずれ「アジリティー・ドッグトレーニング」を仕上げ、競技会に参加することを目標に定めるなら、息の合った《ショー》を審査員に見せなければなりません。
そのためには何より、犬と飼い主との《信頼関係》を築いておく必要があります。
犬との《信頼関係》の深さを計るために、以下のことを実践してみましょう。
まず、あなたの犬は自分が呼んだら、何を置いてもすぐにあなたの元へ飛んできますか?
「はい」と即答できた人は飼い主として、またリーダーとして犬に信頼され、認められているようです。
答えが「いいえ」だった人は・・・(苦笑)
でも、ガッカリしないでください。
犬にも気分というものがあります。
たまたま気分が乗らなかっただけかもしれません。
すぐに自分の元へ来てくれないからと言って、信頼関係が出来ていないと、一概には言えないのです。
でも、もしかしたら・・・。
「無視」か「聞こえないふり」をしているだけかもしれません(汗)
心当たりはありますか・・・?
「呼び戻し」の大切さ(2)
実はこの《信頼関係》の大切さは、「アジリティー・ドッグトレーニング」以外にも、非常に重要な要素となります。
まず、犬の身に危険が様っている場合。
例えば犬にとって毒になる物を拾い食いしようとしている、または、車が走る道路に飛び出しそうになって危ない!
このまま放っておいたら、大事な犬が明らかに危険に晒される。
こんなとき、飼い主は犬を守るために、すぐさま自分の元へ呼び戻さなければなりません。
犬が危険に近づいているのに、ただ慌てているだけで、パニックになっている場合ではダメなのです。
きちんと犬を守る術を飼い主は知っておかなければならないのです。
そこで・・・。
犬のトレーニングの中の、最も初歩の段階に「呼び戻し」というトレーニングがあります。
これは、犬と飼い主の間でしっかりとした《信頼関係》が出来ていないと、成功させることは出来ません。
この「呼び戻し」は、特別な訓練を必要とするものではありません。
犬と飼い主との《信頼関係》がしっかりと出来ていれば、犬は自然に飼い主の方へ意識を向けるものなのです。