「ドッグ・トレーニング」に使う道具(1)
それでは、いよいよ「アジリティー・ドッグトレーニング」を始めましょう!
「アジリティー・ドッグトレーニング」に使う道具は「障害物」と呼ばれ、その種類や形、大きさも、実にさまざまです。
「アジリティー・ドッグトレーニング」に使う道具は木や鉄が多く使われ、犬にとっても人にとっても、扱いを間違えると怪我に繋がる危険がある物ばかりです。
これら「障害物」は、専用に販売されているものを使うのが一般的ですが、仕様が同じであれば手作りの物でも構いません。
その際、打ち付けた釘や金具の飛び出しがないように、充分注意しましょう。
犬は一度痛い思いをすると、その道具に対して苦手意識を植え付けられます。
そして、少しでも怪我しようものなら、道具そのものに嫌悪感を抱きます。
トレーニングどころか、その「障害物」が自分の目に映る場所にあるだけで、落ち着きをなくする犬もいるほどです。
そうならないためにも日頃から、錆びついた箇所の劣化や破損しやすい部分のケアなど、入念に行う習慣をつけておくといいと思います。
犬が「アジリティー・ドッグトレーニング」をやれる年齢は、大型犬なら9か月を過ぎたころ、小型犬なら6か月を過ぎたころを目安にしてください。
未成熟な体のまま激しい運動をさせると後々、健康上の問題や精神的な面でトラブルを抱えることにも繋がります。
トレーニングを行う際は充分に気を付け、犬の年齢が成熟した段階から始めるように心がけましょう。
「ドッグ・トレーニング」に使う道具(2)
トレーニングで犬が使う道具は、犬が扱いやすいものでなければなりません。
人が扱いやすいもの、ではありません。
犬は人間のように、どうすれば自分に都合よく道具を扱えるのかを深く追求しません。
「扱いにくい=出来ない・・・やらない!」
これが犬の思考回路です。分かりやすいですよね(笑)
どうすれば犬が、拒否反応を起こさずトレーニングに打ち込めるか。
それを工夫するのも、実は「アジリティー・ドッグトレーニング」を上達させるコツなのです!
さらに、「アジリティー・ドッグトレーニング」で犬が行動する動機は、純粋な喜びでなければいけません。
犬に対する暴力で動悸付けしてしまうと、犬は次第にそれに慣れ、やがて感情を出すこと自体をしなくなります。
最初は出来なくても、完璧でなくてもいいのです。
犬は遊びの中で、ことの良し悪しや社会のルールを覚えます。
始めのうちは「本格的なトレーニングに入る前の練習」と捉え、道具に慣らすくらいの気持ちで挑みましょう。